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2010 年度 実績報告書

異質な時間選好率を持つ個人から構成されるマクロモデルの構築と政策分析

研究課題

研究課題/領域番号 22530179
研究機関大阪大学

研究代表者

二神 孝一  大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30199400)

研究分担者 堀 健夫  一橋大学, 大学院・経済学研究科, 講師 (80547513)
キーワードDomain Effects / Discount rate / Time inconsistency / Consumption tax / Friedman rule / Time dependent discount rate / Naive / Sophisticate
研究概要

本年度は異質な時間選好率をもつ個人を含むマクロモデルを構築し,Intra-personal gameの均衡を導出することに成功した.まず資本蓄積がないマクロモデルにおいて2つの政策,消費税と貨幣供給の変化について分析を行った.まず消費税については以下の結論を得た.通常の同質的な時間選好率を持つ個人から構成されるマクロモデルにおいては消費税の最適な課税率は0になるが,本研究のような異質な時間選好率を持つ個人から構成されるマクロモデルにおいては最適な消費税率が0にならないことを示すことができた.第2に,貨幣供給に関しては次に結論を得た.通常の同質的な時間選好率を持つ個人から構成されるマクロモデルにおいてはフリードマン・ルール(名目金利がゼロ)が最適になるが,本研究のような異質な時間選好率を持つ個人から構成されるマクロモデルにおいてはフリードマン・ルールが最適にはならないを示すことができた
次に資本蓄積をマクロモデルに導入することができた.現在は数値計算によりマクロモデルの動学分析を行い消費経路,資本の蓄積経路の動態について分析を行っている
また,便益とコストが同時に発生する場合について便益とコストにて移用する割引率が異なる場合のミクロ的な分析を行い個人の決定に関して新しい結果を得ている

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Educational Gender Inequality and Inverted U-shaper Fertility Dynamics2011

    • 著者名/発表者名
      Takeo Hori
    • 雑誌名

      Japanese Economic Review

      巻: 62 ページ: 126-150

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Debt Policy and Economic Growth in a Small Open Economy Model with Productive Government Spending2010

    • 著者名/発表者名
      Koichi Futagami, Takeo Hori, Ryoji Ohdoi
    • 雑誌名

      ADBI Working Papers

      巻: NO.212 ページ: 1-12

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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