サーチ理論は、貨幣理論、労働市場分析、マクロ経済学における分権的取引を研究する。本研究はもっぱら、サーチ理論研究者が集い報告するSearch Theory Workshopの定期的開催によって実施された。したがって研究代表者・分担者による個人的研究成果は全体の一部を構成するに過ぎない。 代表者の今井は、取引摩擦のない新財市場と、取引摩擦のない中古財市場の関連を考察し、中古財市場における取引仲介者の役割の経済厚生分析を行った。分担者の工藤は、取引主体はランダムに出会うのに価格は提示されるという通常のサーチ・モデルと異なる設定の効果を分析した。また国際貿易理論にサーチを導入し失業問題を考察した。
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