研究課題
本年度における主要な研究成果は、次の3つである。1. 環境問題への応用協力ゲームを用いて環境問題をモデルの分析をおこなった。Shapley-Shubikの環境汚染モデルに対して、コア指標を計算し、この環境汚染モデルにおけるコアの存在問題の本質部分を明らかにすることができた。これは、かなり意義ある成果で、協力ゲームの理論を環境問題に適用可能にするように理論を整備するという、本研究計画の第1の研究目的の達成において、今後このアプローチが強力な手法となることが期待される。2. 「最適構造決定法」の定式化最適な提携構造決定の問題、すなわち、全体にとって望ましい提携構造の決定する問題を調べ、提携構造決定問題の定式化に基づき提携構造決定法の性質の検討をおこなった。特に、最大コア指標最小化法を特徴づけ問題に関して、コア指標の性質を調べ、コア指標のみたすべきいくつかの性質が明らかになった。3. コア指標の特徴付けコア指標がみたすいくつかの性質が明らかになったが、この性質を用いることによって、コア指標の特徴付けが達成する見込みが得られた。現時点では、この特徴付けは完成していないが、これが達成すればこの分野における重要な革新となるので、本年度はこの達成を日指したい。
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経営と情報
巻: 23 ページ: 23-31
Working Paper, School of Social Sciences, Waseda University
ページ: 1-8