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2011 年度 実績報告書

ワルラス社会経済学の解明-効率と公正の両立をめぐって

研究課題

研究課題/領域番号 22530196
研究機関滋賀大学

研究代表者

御崎 加代子  滋賀大学, 経済学部, 教授 (90242362)

キーワード経済学史 / 思想史 / ワルラス / 社会経済学
研究概要

本研究の目的は、レオン・ワルラスの経済学体系のうち、所有や税の問題を扱った「社会経済学」を、その成立過程に注目することによって解明し、ワルラスの業績として有名な一般均衡理論(純粋経済学)との理論的・思想的関連に新しい光をあてることである。これによって、ワルラスが「公正と効率」の両立という経済学の根源的なテーマにどう取り組んだのかを明らかにし、ワルラスを源流とする現代経済学の再解釈や今後の可能性を示唆することを目標としている。
本年度は、昨年度に引き続き、ワルラスの大著『社会経済学研究』の翻訳作業を続けた。同時にワルラス社会経済学が父親から受けた影響(稀少性概念における連続性と断絶)に関わる研究論文(英文)を完成した。この論文は現在校正が完了した状態で、2012年にイギリスのRoutledge社から公刊される。またUNESCOが編纂している科学百科事典EOLSSにも「ワルラシアン経済学の歴史、哲学、発展」という項目で寄稿し、社会経済学に関する詳細な解説をもりこんだ。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究の進行は、23年度末に完成予定であった翻訳作業が、遅れている以外は、おおむね計画通りである。予定していた研究論文は完成したが、出版社の都合などで、その公刊が来年度にずれ込むことになった。

今後の研究の推進方策

来年度は、『社会経済学研究』の翻訳作業を完了し、公刊の準備に入る(出版社と交渉済み)。昨年度、翻訳作業が遅延したのは、学内行政業務が多忙であったためで、今年度はその業務から解放されたので、遅れを取り戻すことが可能である。また、研究論文の成果を、9月にフランスで行われる国際ワルラス学会(AIW)で発表する予定である。

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公開日: 2013-06-26  

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