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2011 年度 実績報告書

平等と福祉に関する経済思想史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530197
研究機関岡山大学

研究代表者

新村 聡  岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (00167561)

キーワード正義 / 平等 / 分業 / アダム・スミス
研究概要

(1)プラトンとアリストテレスの正義論および平等論の考察
プラトンとアリストテレスの正義論および平等論を,民主制・寡頭制・優秀者支配制などさまざまな国制の差異と2種類の平等概念(単純平等と比例的平等)との関連に注目しながら考察し,二人の思想の継承と発展の関係を明らかにした。研究成果を「経済学史研究会」(8月)と「哲学研究会」(8月)で発表した。
(2)アダム・スミスの分業論と人間発達論の考察
スミスの分業論を人間発達における平等という観点からマルクスやエンゲルスの分業論と比較しつつ考察し,人間発達の経済学国際会議(4月,北京)で「分業と人間発達」として発表した。報告論文(中国語訳)は2012(平成24)年度に公刊される予定。
(3)アダム・スミスの農工分業論と賃金論の考察
スミスの農工分業論と賃金論を有効需要の平等という視角から再検討し,論文「アダム・スミスの農工分業論と賃金論における有効需要の問題」としてまとめた。
(4)アダム・スミス『法学講義』行政論の再検討
スミスの富裕論=福祉論と平等論が『法学講義』行政論から『国富論』へどのように発展したかに注目しながら『法学講義』行政論の主題と構成について考察し,論文にまとめた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

4年間の研究期間のうち2年間が経過して,達成度は約4割である。やや遅れている理由は,当初計画では各思想家の福祉論と平等論の2つだけに限定して考察する予定であったが,実際には関連する正義論・労働論・自由論などもある程度考察する必要が生じて研究対象が拡大したためである。

今後の研究の推進方策

当初の研究計画を期間内に達成することをめざす。
研究計画の大幅な変更や研究を遂行する上での問題点はとくにない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] アダム・スミス『法学講義』行政論の主題と構成2012

    • 雑誌名

      アダム・スミス「法学講義Aノート」Police編を読む(中村浩爾編)(文理閣)

      ページ: 3-18

  • [雑誌論文] アダム・スミスの農工分業論と賃金論における有効需要の問題2011

    • 著者名/発表者名
      新村聡
    • 雑誌名

      回想小林昇(服部正治・竹本洋編著)(日本経済評論社)

      ページ: 34-51

  • [学会発表] 分業と人間発達2011

    • 著者名/発表者名
      新村聡
    • 学会等名
      人間発達の経済学国際会議
    • 発表場所
      中国政法大学(中国北京市)
    • 年月日
      2011-04-24

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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