研究課題
本研究の目的は、(1)東アジア経済に計量経済学モデルを適用し東アジア経済協力の可能性を検証し、(2)金融市場の価格形成メカニズムを数量的に分析することであり、その際に(3)歴史的・制度的研究成果を踏まえ、東アジアがすでに相当な市場経済化を遂げ基盤整備を整えた現状を確認することである。平成23年度は3年計画1年目であったが、東日本第震災のために年度内に計画通りの研究進行が困難であった。予算の一部を翌年度に繰り越し平成22年度に実施すべき研究を平成23年度に行った。平成22年度予算による研究実績は、以下とおりである。ただし、平成22年度と23年度予算による研究を完全に分離することは困難であり、本研究の性格上、研究成果は分離出来ない。(あ)関連文献の調査および実態調査の実施をした。特に、研究分担者日置は東アジア産業構造の制度的基盤を把握するために中国における実態調査を行い、その成果は2本の論文と2冊の著書として公表された。(い)研究代表者佃は非定常多変量時系列モデルの構築に取組み、特に、Vahid and Engle(1993)、Bai(20101)のモデルの東アジア経済への適用可能性を考察した。また佃の研究成果は、1本の論文が国際ジャーナルに、2本が著書の一部として公表された。(う)分担者千木良は研究計画の統計理論の側面に関し、著書の出版とディスカッション・ペーパーを執筆した。さらに、研究成果は内外の複数の学会で英語および日本語で発表された。
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アジ研ワールドトレンド
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Singapore Economic Review
巻: (forthcoming)
The Keizaigaku (Tohoku University)
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