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2011 年度 実績報告書

CGEモデル、Gravityモデルによる我が国の自由貿易協定の再検討

研究課題

研究課題/領域番号 22530213
研究機関弘前大学

研究代表者

小谷田 文彦  弘前大学, 人文学部, 准教授 (00292136)

キーワードGravity Model / 自由貿易協定
研究概要

自由貿易協定の経済効果などを推計する際には、二つのモデルが用いられてきた。一つはCGEモデル(Computeted General Equilibrium Model)であり、もう一つは、Gravity Model(重力モデル)である。前者のCGEモデルは、一般均衡理論に基づいて、経済政策が各産業部門に与える影響を産業連関表から得られるデータをもとに推定するモデルである。このモデルは、経済効果のシミュレーションを行うモデルであり、政策決定前に経済効果を推測するために用いられる。その一方で後者のGravity Model(重力モデル)は、政策が行われた後の効果を推定するために用いられている。
本研究は、この二つのモデルの推計による差異を検討するものである。このような研究はこれまで内外に例が無く、意義があるものであると考える。
すでに我が国の自由貿易協定について先行研究とは異なる推計方法を用いてGravity Modelを用いて推計しているが、昨年度は、これをさらに詳細に分析する事を試みた。具体的には、これまでGravity Modelについては、一国のパネルデータで推計が行われていたが、これを改め、産業分類ごとに検討を行っている。先行研究で産業分類ごとのGravity Modelを行っているものはほとんどなく、もし存在したとしても、極めて大くくりの産業分類での分析しかなされていない。自由貿易の効果は、各産業部門で異なる事が容易に予想され、また、その効果は相手国ごとに異なってくるはずである。作業量は極めて多くなるが、推計がなされれば、有益な結果となるであろうことが想像できる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本来はGravity Modelの推計が終了しているべきであるが、そうなっていない。理由は、データの数が大きくなり、集計に時間がかかってしまった事と、当初考えていた推計方法よりも、より適切な推計方法を検討するための時間が多くかかってしまっているためである。

今後の研究の推進方策

今年度前半に、Gravity Modelによる推計を終え、CGE Modelによる推計に移る。その後に、二つの推計の比較を行う。研究推進において問題点は特に存在しないので、計画通りに研究が進むよう、全力を尽くす。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Social Firms as Tools for Social and Employment Policies in Japanese and Finnish Rural Regions2011

    • 著者名/発表者名
      Aapo Jumpanen, Young-Jun Lee, Fumiko Koyata, Timo Suutari
    • 学会等名
      finSERN1
    • 発表場所
      Diaconia University of Applied Sciences
    • 年月日
      2011-11-16

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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