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2012 年度 実績報告書

家計と世代―家計内生産関数員の役割分担と今後の雇用制度のあり方―

研究課題

研究課題/領域番号 22530224
研究機関名古屋大学

研究代表者

荒山 裕行  名古屋大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (60191863)

研究分担者 土井 康裕  名古屋大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (70508522)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード家計内生産関数 / 世代 / 少子・高齢化 / 社会保障制度 / ケアー
研究概要

未来世代は、現在の世代や家族に対する発言力を持たない。しかるに、共通の社会経済問題の解決策を提示するにあたり、経済学は現在世代内の利害に重心を置いてきた。さらに、細分化された専門の壁を越えられていないことから、「時間を視野に入れることが必要である」という観点に立った最適解の特定化には至っていない。このことが我々の将来世代の在り方をいっそう不透明なものとし、また我々世代の未来世代に対する以下のような課題をより困難なものにしている。その主たるものは、少子・高齢化、介護、非正規および外国人労働者、所得不平等、人口、医療、年金、都市問題、食糧保障、国家財源不足と国債残高の急増、経済の急速なグローバル化に伴う産業・就業構造、地球温暖化とサステイナビリティの低下等である。この状況下、本研究では、「家計と世代」概念がマクロ経済学のミクロ経済的基礎を形成するよう、家族の行動を家計内生産関数とその動学により捉え直すこととを試みた。
この研究を通し、明らかにしてきた分野は、1)(理論面)家計内生産関数を一般均衡理論体系に組み込むための基礎的構造の解明、2)(統計・制度面)男女別の働き方の実態把握、3)(応用面)「家計内生産を含む一般均衡理論」が理論的に応用できる代表的分野としての高齢者介護など社会保障制度への具体化の試み、である。
さらに、研究を通じ、経済理論・経済政策面とし、1)異時点の間に仮定される効用関数との関係で定義される時間選好率を使わずに均衡を決定できる理論的可能性の解明、2)家計内生産を含む一般均衡理論への政府機能(課税・支出、所得移転)の組み入れ、4高齢者介護等の『ケア』や年金等の社会保障制度を扱える枠組に拡張するために必要となる「世代」構造が組み入れられた理論モデルの構築などが、本研究成果を発展させることのできる分野であることを確認した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 労働力のj状態変化2012

    • 著者名/発表者名
      杉浦立明
    • 雑誌名

      産政研フォーラム

      巻: 93 ページ: 39-46

  • [雑誌論文] 雇用保険の加入状況及び受給状況2012

    • 著者名/発表者名
      杉浦立明
    • 雑誌名

      産政研フォーラム

      巻: 94 ページ: 39-46

  • [雑誌論文] 失業給付の平均受給日数及び平均受給額2012

    • 著者名/発表者名
      杉浦立明
    • 雑誌名

      産政研フォーラム

      巻: 95 ページ: 38-45

  • [雑誌論文] 公的年金の加入状況2012

    • 著者名/発表者名
      杉浦立明
    • 雑誌名

      産政研フォーラム

      巻: 96 ページ: 36-44

  • [学会発表] Did the World Become Riskier?: An Economic View

    • 著者名/発表者名
      荒山裕行
    • 学会等名
      日本経済政策学会国際会議
    • 発表場所
      名古屋学院大学
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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