研究課題
ネット上の混雑事象・ブロードバンド普及に関する従来までの情報収集や先行研究調査を踏まえた論文を作成し、国際的な書籍に掲載するとともに、これまでの実証分析の結果を内外の学会(ITS[国際電気通信学会 6月 早稲田大学]、TPRC[電気通信政策研究会議 10月、ジョージメイソン大学]、および公益事業学会九州部会[11月、大分大学])で報告し、関連の学識経験者や実務家と意見交換を行い、今後の研究内容の改善に資する知見を得た。それらの知見を踏まえ、さらに追加的な資料収集や、電気通信事業者や大手ISP、あるいは総務省関連部局に対するヒアリング調査を行った結果、先進国で共通の事象である「ネットワーク中立性問題」に対してわが国のアプローチが大きく異なる原因について、「長期的に見た場合、NTTの公益事業体としての矜持に大きく依存しているのではないか」という仮説を構築し、追加資料の収集を行うとともに論文執筆を開始した。本論文については、欧米各国におけるネットワーク中立性対策の相違点を検証する目的で韓国の研究機関(Korea Information Society Development Institute)の下で編纂が進められている国際学術誌に投稿する予定の下、執筆を進めている。また、ネット混雑事象に対する支払性向を調査するために、2011年1月にアンケート調査を実施し、モバイルブロードバンドと固定ブロードバンドのそれぞれについて実証的な結果を得つつある。本実証分析の結果については2011年度の国内外の学会(公益事業学会およびITS)で報告を行う予定である。
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Regulation and the Evolution of the Global Telecommunications Industry
ページ: 253-272
Proceedings of the 18^<th> Biennial Conference of the International telecommunications Society
巻: (CD-R)
Proceedings of the 38^<th> Research Conference on Communication, Information and Internet Policy