研究概要 |
平成22年度は、東アジアの生産分業体制、金融ネットワークの特徴を把握するため基礎研究(貿易・投資を中心とした統計データ・資料収集、および導入研究)をおこなった。同時に、理論・実証研究のサーベイも進めている。また、IDE-JETRO、JETRO Singaporeの協力のもと、対東アジア投資企業の統括機能が集中するシンガポールでのヒアリングをも行い、アジア域内における生産ネットワークの現状を調査した。また、シンガポールの金融センターとしての位置づけについても様々な情報をえた。 以上の基礎調査は今後も継続して行う必要があるが、現時点までの研究・調査結果をふまえ、以下の論文をまとめた。本論文は、日本企業の異質性(労働生産性および研究開発投資水準)と海外現地法人の立地選択との関係について理論・実証的に考察した論文である。原稿作成、雑誌投稿作業自体は2010年度中に完了したが、Discussion Paperの編集日程の都合上、発刊が年度を跨いだ(2011年4月発刊)ため、研究発表欄(11.)には記載しない。 Hiroyuki Nishiyama. 2011, Firm heterogeneity and location strategy of Japanese multinationals, University of Hyogo, Discussion Paper, No.36.(Foreign Journal投稿中:投稿日2011.2.26)。
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