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2012 年度 実績報告書

都市形成過程を表す複雑系数理経済地理モデルの構築とその計算機シミュレーション

研究課題

研究課題/領域番号 22530242
研究機関東海大学

研究代表者

高木 一郎  東海大学, 総合経営学部, 教授 (90226746)

研究分担者 田畑 稔  大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70207215)
顧 ウェン  東海大学, 総合経営学部, 教授 (90352400)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード複雑系数理経済モデル / 人口移動 / Master 方程式 / 自己組織化 / 社会力学
研究概要

人口移動の数理モデルは,距離特異性と時間遅れの効果を含むため,人口密度関数を直接計算するのは困難である.そのため人口移動の数理モデルには,旧来の数値解析的手法が全く使えず,長らくその研究は停滞していた.これに対して数理統計学的計算理論が進展し,人口密度関数の数理統計学的汎関数(人口密度関数のcapacityとentropy)を用いて数理医学エージェント・ベースド・モデルを評価するアルゴリズムが開発された.本研究ではこの最先端の計算技法を組み込んだ数値計算プログラムパッケージを数理経済地理モデルの人口密度と地域別実質賃金の計算に利用した.これによって,簡便かつ正確に人口密度と実質賃金の時間的空間的変化を追跡することができ,人口移動モデルに内生的経済成長モデルを様々な形で連立させても,迅速にそのモデルの挙動を追跡することができるようになった.
また,構築したプロトタイプモデルがvon Thünen model,Dixit-Stiglitz model,Simon model等と整合性があるかどうかを数値実験により検証し,P. Krugmanにより指摘されている,自己組織化過程により大都市が中核に位置し,周辺に複数の衛星都市が生まれるEdge Cityの形成過程が,構築したプロトタイプモデルで正しく説明できるかどうかを検討した.さらに,構築したプロトタイプモデルの修正を繰り返し,最終的な数理モデルを決定した.完成した数理モデルにより,都市の誕生と都市の多階層構造の自己組織化,さらに中心都市の周辺に衛星都市が誕生するEdge Cityの形成過程を説明できた.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] An Extension of Krugman's Core-Periphery Model to the Case of a Continuous Domain: Existence and Uniqueness of Solutions of a System of Nonlinear Integral Equations in Spatial Economics2013

    • 著者名/発表者名
      M.TABATA
    • 雑誌名

      Nonlinear Analysis Series B: Real World Applications

      巻: to be published ページ: to be published

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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