本研究の目的は、日本企業の「的確な選択と集中」に資するテキストマイニング手法を提示することにある。一般にテキストマイニングの難しさは、重要な単語が、膨大なテキストデータの中に埋もれており、発見が難しいことに起因する。この困難を克服するために、二つの手法を提示した。第一に、デジタルデータ上で解析対象テキストにアノテーションを付与することによって、マイニングの精度を高める手法である。第二に、単語セットを作成し、それを的確に進化させるという手法である。この二つにより作成された共起行列に多変量解析やネットワーク分析を適用することによって知識発見が可能になることを多くの事例で論証し、発表した。
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