共同研究を計画していた足立区の福祉管理課のスタッフにおいて部長以下大半が他部署へ異動となったため、初動が困難であった。本地区では集合住宅における自立型の高齢者の潜在的なニーズを探り、またそれに対する支援の仕方についての調査を行い、今後のモデル検証のための参考資料とした。 又、既存に開発していたノート型パソコンによるインターフェースのヒアリングを行ったが、IPADやアンドロイド等のタブレット型パソコンの急速な普及もあり、それに比して使い勝手が悪く各方面から不評であった。タブレット端末、特に今後の展望も考慮してアンドロイドによるソフトの再構築の必要性が出た。 名古屋において、フィールドを模索してきた結果、中規模病院の協力を取り付けた。さらに開業医、訪問看護、訪問介護、居宅支援事業所の協力を得られることになりフィールドを移しての取り組みが可能となった。 今後、脳卒中地域連携パス等の地域連携パスにリンクした形で超急性期から亜急性期、慢性期の病院、各種介護施設、開業医、各種介護、看護事業所のコンソーシアムを構築し医療依存度、介護依存度の高い患者のスムーズな受け入れを可能にするための組織作りを行うことを考えている。新たなプラットフォームによる街における医療看護介護のシームレスな患者の流れに対する効果検証を行う。 患者のニーズや必要とされる施設等のハードや柔軟な連携を可能にするソフトの検証を行い、モデルの提示を行いたい。 さらに大学においてケアマネージャーやソーシャルワーカー等各種資格者への介入も行い、医療の立場、介護の立場と言う垣根を取り払った研究会を開催し、新システムの模索を行う。
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