研究課題
われわれの研究目的は、日本におけるエスニックマーケットの形成過程・その規模と現状、日本の地域経済への影響などを考察することである。研究計画では、3年間で12回程度を行い、東京と大阪の韓人マーケットや滋賀の日系ブラジル人マーケットについてフィールドワークを実施する予定であった。初年度の2010年には、年4回の研究会を大阪と東京で行い、日本におけるエスニックマーケットに関する先行研究調査を行なった。そして2011年7月、11月と2012年1月には、東京の新大久保と大阪の生野・桃谷の韓人マーケットで数度に及ぶフィールドワークを行なった。同地域でビジネスを展開する多くの韓人起業家にインタビューを実施し、韓国マーケットの生成・発展プロセスについて聞き取りを行なった。また2011年9月には滋賀県湖南市の日系人マーケットでもフィールドワークを実施した。2011年12月には、国土交通省運輸局・大阪韓国領事館の協力を得て、「コリアタウンの街づくりを通じた大阪経済活性化フォーラム」を開催し、100名以上の参加者を得て、われわれの研究成果の中間発表を行なうこともできた。2012年と2013年には、東京と大阪で数度の研究会を開催し、各メンバーによる研究成果をまとめる作業を行い、2013年2月には韓国の済州大学で国際シンポジウム「日本の韓人企業ならびに企業家と韓人マーケット」を開催、研究メンバーによる研究成果を発表した。なお同国際シンポジウムでの報告内容は韓国のマスコミでも報じられ、大きな反響を呼んだ。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013 2012
すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)
ワーキングペイパー『日本における韓国企業ならびに企業家と韓人マーケット』
巻: なし ページ: 27-30