研究課題/領域番号 |
22530276
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研究機関 | 宮崎公立大学 |
研究代表者 |
堀口 正 宮崎公立大学, 人文学部, 准教授 (00438318)
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キーワード | 中国 / 農村 / 生活向上 / 財政支援 / 貯蓄 / 人的ネットワーク |
研究概要 |
本年度(2011年度)は、第2年目でもあり、前年度に実施した関連の資料収集、現地政府・研究機関(中国社会科学院および貴州省社会科学院の研究者など)での事前打ち合わせ、情報収集を受けて、2012年2月から3月にかけて貴州省でアンケート調査を実施した。内容は調査対象者の属性(家族構成、年齢など)、家庭収入と支出、貯金・資産、借金の状況、就業・出稼ぎの状況、土地請負面積、農業経営面積などである。 主に同省雷山県の2つの村落で、対面方式のアンケート調査を行い、合計150票近くが有効回答票として回収された。これら調査票は今後、分析・整理(分類・績計分析・暫定的な結論の提示)する予定である。また2013年度は、これら分析結果をもとにして、再度、現地にて補足調査(聞き取り調査など)を行う予定である。中国では同種の調査研究はあまり行われていないことから、その意義・重要度は高いと思われる。また政策的な提言に至ることができればと考えている。 一方、東京、大阪の研究機関・図書館で、調査対象地域(中華人民共和国、貴州省など)の最新データを入手(閲覧・複写など)し、簡単な分析をするとともに、また過去に類似の調査を行った研究者に対して、ヒアリングを行い、本研究の仮説の妥当性、分析結果の予測、意味付けなどを再確認した。 来年度は、第3年目であることから、本研究を総括(研究協力者との議論・意見交換など)し、研究調査報告書をまとめる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
中華人民共和国・貴州省でのアンケート調査がおおよそ終了したため(研究目的:重要度大)。
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今後の研究の推進方策 |
現地(中国)でのアンケート調査がおおよそ終了したため、今後の推進方策として、アンケート調査票の整理・分析と、その過程で発生した問題(アンケート調査結果からは見えない問題など)をまとめ、再度、現地に入り、聞き取り調査を行う。それを通じて、問題解決を行う予定である。
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