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2010 年度 実績報告書

ソ連長期実質GDP推計

研究課題

研究課題/領域番号 22530280
研究機関日本大学

研究代表者

栖原 学  日本大学, 経済学部, 教授 (50139078)

キーワード経済体制 / ソ連経済 / 国民経済計算体系
研究概要

ソ連のGDP系列を,1913年から1990年について生産面から推計しようというのが本研究の目的である。すなわち,工業,農業,建設,運輸,商業等々の経済部門における実質生産指数を推計し,それを適切なウェイトのもとに集計することによってGDP指数系列を編集しようというのである。本年度は,1913年から1990年におけるソ連の工業部門についての付加価値生産指数と呼べるものを作成した。
実はソ連の実質生産指数について,確定的な数字と呼べるものは存在しない。たとえばB.R.MitchellによるInternational Historical Statistics,6th Edition,2007,では,ソ連の工業生産は,成長の過大評価で知られるソ連公式統計指数系列と,西側においてMoorsteen & Powellが独自に推計した指数系列が併記されているだけであり,しかも後者は1928年から1961年までのものにすぎない。ソ連GDPについても,Angus MaddisonがThe World Economy:Historical Statistics,2003,においていくつかの西側推計を組み合わせて示しているに過ぎない。つまりソ連のGDPあるいは個別生産部門については,長期にわたって統一的な方法で計算された生産指数は存在していないというのが実情なのである。本研究は,そのような空白をうずめるためのものであるが,工業生産について指数の作成をほぼ完了した。工業構成各部門について,製品価格をウェイトとした長期ラスパイレス指数を作成し,それを基準年における各部門付加価値生産シェアをウェイトとして合計することによって全工業の指数を得るという方法によるものである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ソ連工業生産指数における上方バイアス2011

    • 著者名/発表者名
      栖原学
    • 雑誌名

      日本大学経済学部・経済集志

      巻: 第80巻4号 ページ: 29-56

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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