研究概要 |
平成22年度の実績は以下の通りである。 (1)米国特許商標庁(US Patent and Trademark Office : USPTO)の膨大な特許データをダウンロードした上で、年・期間ごとに加工・修正。 (2)データの集計と並行してOECD加盟国、東アジア経済の科学技術・特許関連情報の収集を行った。 (3)データベースの構築ならびに関連情報の収集を行った後、OECD経済各国の技術活動に関する初歩的な分析を行った。 なお、(1)の特許データの収集、修正、加工については、細分類されている米国特許商標庁の技術カテゴリーを、Hall,B.H.,A.B.Jaffe and M.Trajtenberg (2001) The NBER citations data file : lessons, insights and methodological tools, NBER Working Paper 8498に依拠して国ごと、年ごと、期間ごとに46セクターに、次いで6セクターに集計することにより、分析を行う上での基礎となるデータベースを構築した。(2)については、各国の特許データに加えて科学技術指標に関する情報を収集すると同時に、東アジア各国、OECD加盟国のイノベーション・システムに関連する文献や本研究で用いる統計分析手法等に関する文献、SPSSならびにEViews等の統計解析ソフトに関する文献を収集した。また(3)については、作成したデータ・ベースを用いて、OECD各国の技術特化及び顕示技術特化の指数、技術集中度の指数、ハーフィンダール指数、X^2値等について計算し、OECD各国の研究開発活動、技術イノベーションの特徴、特化パターンの変化について基礎的な動向を観察した。
|