研究概要 |
本繰越分は、平成23年10月より財務省総合政策研究所の研究メンバーに就任し、欧州債務危機に関する追加調査を行う必要が生じたことから、申請したものである。 これについては、岩本武和「対外不均衡と評価効果の非対称性-『富の移転』に関する日米比較-」(財務省財政総合研究所『「国際的な資金フローに関する研究会」報告書』、2012年6月)において反映された。 さらに、内閣府経済社会総合研究所 「『世界経済の構造転換が東アジア地域に与える影響』に関する研究会」(2012年6月~2013年3月、座長:竹森俊平・慶應義塾大学教授)に委員として参加し、岩本武和「グロスの資本フローと国際投資ポジションからみた世界の構造転換」(平成24年度国際共同研究プロジェクト「世界経済の構造転換が東アジア地域に与える影響」http://www.esri.go.jp/jp/prj/int_prj/2013/prj2013_01.html)において、「米国・欧州・アジア太平洋間の資本フロー」や「欧州による米国に対する短期借り・長期貸し」等の分析に加えられた。なお、本報告書は、今夏に英文出版される予定である。 また、招待講演として「対外インバランスについての新しいアプローチ-ユーロ導入およびユーロ危機の影響を中心にして-」(ケインズ学会企画交流委員会企画・第2回パネル・ディスカッション、龍谷大学、2013年2月9日、http://keynes-society.blog.so-net.ne.jp/2012-11-25-2)を行い、本研究に欧州債務危機の分析を追加した。 その他、①『国際経済学 国際金融編』ミネルヴァ書房, 2012年9月。②「グローバル・インバランスのグロス=ストック分析」原正彦編『グローバル・クライシス』青山社(2012年11月, 197頁-213頁)を出版した。
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