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2011 年度 実績報告書

Household Finance-アジアにおける家計と金融の国際比較

研究課題

研究課題/領域番号 22530322
研究機関法政大学

研究代表者

つる見 誠良  法政大学, 経済学部, 教授 (10061227)

研究分担者 宮崎 憲治  法政大学, 経済学部, 教授 (10308009)
キーワードHousehold / Finance / 家計 / 金融 / ファイナンス / 国際比較 / 貯蓄 / アジア
研究概要

近年アジア各国の家計に大きな変化が生じている。安全な貯蓄者から積極的な投資家へ、家計が変貌しつつある。これまでのように自己資金を投ずるにとどまらず、外から借り入れ投資をする家計がアジアでも顕著にみられる。
科研費プロジェクト「Household Finance-アジアにおける家計と金融の国際比較」の2年目の研究として、初年度につづき、統計並びに資料の収集と整理に重点を置いた。
第一に、各国のFlow of Funds統計を収集し、その統計処理を行った。Flow of Funds統計は、マクロ金融統計として不可欠であるが、アジア諸国ではなお公表されていない国が多い。
第二に、各国の家計に関するミクロデータの収集に努めた。近年の家計研究は、マクロデータ分析から個票データ分析へ焦点が移りつつある。日本でもようやく家計金融に関する個票データが入手可能となりつつあるにすぎない。アジア各国データの入手に全力を挙げている。ようやく日本、韓国、中国について収集のめどがついた。
第三に、今年度は、昨年と同様、日本と韓国の研究者と研究会ならびにヒヤリング等を通じて交流を深め、ネットワークの構築に努めた。
第四に、アジアを中心に、リーマンショック以降における家計金融の問題点を洗った。その結果、日本の家計と韓国の家計に対照的な違いが浮かび上がってきた。保守的な日本家計にくらべると、韓国における家計は積極性が顕著である。こうした家計における積極性は、近年のアジアのいくつかの国々でも共通してみられる現象である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ここ2年間、ミクロデータの収集に努めたが、日本、韓国、中国についてめどがついた。

今後の研究の推進方策

来年度は、収集したデータをもとに分析し、報告論文にまとめる計画である。来年度内に成果を公表するのはやや時間的にきついかもしれない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 明治中期=市場勃興期における株式会社の資金調達(2)フロー分析2012

    • 著者名/発表者名
      〓見誠良
    • 雑誌名

      経済志林

      巻: 79-3 ページ: 139-184

  • [雑誌論文] 韓国のクレジットカード危機に関する研究2012

    • 著者名/発表者名
      廉東浩
    • 雑誌名

      ICES Working Paper

      巻: 166 ページ: 1-38

  • [雑誌論文] Estimates of Average Marginal Tax Rates on Factor Incomes in Japan2011

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Gunji, Kenji Miyazaki
    • 雑誌名

      Journal of the Japanese and International Economies

      巻: 25-2 ページ: 81-108

    • 査読あり
  • [学会発表] Boone指標による地銀・信金・信組の競争度2011

    • 著者名/発表者名
      郡司大志・三浦一輝
    • 学会等名
      第5回地域金融コンファレンス
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2011-09-02

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公開日: 2013-06-26  

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