• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

グローバリゼーションと世界金融危機に関する理論的・歴史的分析

研究課題

研究課題/領域番号 22530326
研究機関早稲田大学

研究代表者

藪下 史郎  早稲田大学, 政治経済学術院, 名誉教授 (30083330)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2015-03-31
キーワードスティグリッツ / トービン / グローバリゼーション / アベノミクス / 非対称情報 / コーポレート・ガバナンス / M&A / 異次元緩和策
研究実績の概要

本研究の目的はグローバリゼーションと金融危機との関連を理論的かつ歴史的に研究することであった。本年度は、昨年度までに行ってきた研究結果をベースに「現在日本社会が直面する経済問題とアベノミクスの経済政策」を考察するための経済書を執筆した。書名は未定であるが、2015年夏頃に東洋経済新報社から出版される予定である。構成は以下の通り。
序章:アベノミクスの経済政策、1章:バブル経済の発生と崩壊、そして「失われた20年」、2章:金融制度の発展-自由化と危機、3章:異次元緩和策と伝統的金融政策、4章:金融市場の一般均衡分析-トービンの金融理論、5章:金融市場と非対称情報-スティグリッツの金融理論、6章:成長戦略とサプライサイド経済学、7章:成長戦略と企業投資、8章:コーポレート・ガバナンスとM&A、9章:地域経済と中小企業の活性化、終章:グローバリゼーションとアベノミクス。
本書では、アベノミクスが登場することになる歴史的背景をマクロ経済データや金融システムの発展過程から明らかにした後、アベノミクスの金融政策と成長戦略の意義と有効性を検討するための分析枠組みを提示し、また政策のもつ問題点を指摘した。たとえば、金融政策については伝統的な金融理論に加えてトービンやスティグリッツの理論の有効性を論じた。また成長戦略として推奨されているコーポレート・ガバナンスやM&Aを取り上げ、投資決定や企業経営の理論と実際を比較することから問題点を指摘した。
以上の執筆作業以外に、高崎経済大学経済学会・学術講演会において「グローバリゼーションと金融危機」と題して講演を行った。Joseph E. Stiglitz et al.”Sectoral Imbalances and Long Run Crises”の翻訳を行ったが、「産業間不均衡と長期的危機」として青木昌彦編の論文集に収録される予定である。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 全球化、金融危機与日本金融体系変遷2014

    • 著者名/発表者名
      薮下史郎
    • 雑誌名

      南開日本研究(NANKAI JAPAN STUDIES)2014

      巻: 3 ページ: 190-204

  • [図書] スティグリッツ マクロ経済学 第4版2014

    • 著者名/発表者名
      藪下史郎
    • 総ページ数
      676
    • 出版者
      東洋経済新報社

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi