本研究では、2008年米国に端を発した世界金融危機など、金融危機をもたらす原因とそのメカニズム、およびそれとグローバリゼーションの進展との関連を理論的に分析した。これらの問題を非対称情報の経済学や制度の視点から考察した。また本研究においては、[失われた20年」と呼ばれる長期停滞に陥った日本経済について歴史的・理論的観点から考察するとともに、アベノミクスの経済政策の意義と有効性について検討した。異次元金融緩和策や成長戦略の諸政策をとりあげ、それらを理解するための理論的枠組みを提示し、政策の有効性と問題点を明らかにした。これらの研究成果を論文・著書としてまとめてきた。
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