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2012 年度 実績報告書

世界鉄鋼業における「トランス・ナショナル」企業への指向とグローバル再編の動態分析

研究課題

研究課題/領域番号 22530342
研究機関愛知県立大学

研究代表者

堀 一郎  愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (30113624)

研究分担者 劉 志宏  静岡産業大学, 経営学部, 教授 (20308696)
長谷川 伸  関西大学, 商学部, 准教授 (60271855)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードアルセロール・ミッタル社のグローバル戦略 / 鉄鉱業のグローバル再編 / トランス・ナショナル組織 / ポスト・チャンドラーモデル / 新日鉄のグローバル戦略
研究概要

本研究の目的は、1990年以降顕著になってきた世界鉄鋼企業のグローバル戦略とそのグローバル再編を、アルセロール・ミッタル(以下AM)社を基軸に動態的に分析することである。そして分析目標を以下に設定した。①AM社のグローバル戦略の分析、②他のグローバル鉄鋼企業の類型分析、③AM社と他のグローバル鉄鋼企業間の対抗・協調関係と世界グローバル再編の動態分析、④21世紀鉄鋼企業のポスト・チャンドラー・モデルの提示、である。
平成24年度は、これまでの成果を堀が前年「アルセロール・ミッタル社のグローバル・ビジネスモデル(上)」に引き続き、「同(下)」として発表し、ブラジルと、アフリカ部門、アジア部門の製品構成、生産編成を新興国ビジネスモデルとして明らかにし、管理組織に関しては、全社的長・中期戦略は本社のGMBおよびMCによって集権的に決定され、日常的業務は子会社の経営グループに任されていること、また全社的子会間の調整に関しては、情報共有ネットワーク形成による週レベルで管理されており、グローバル経営に対応したトランス・ナショナル型として進められていること、を明らかにした。また、AM社の「グローバル多角化および統合モデル」の追求は、高級鋼メーカーの新日鉄、JFE、ティッセン・クルップのブラジル、アジア市場での川上戦略強化と「グローバル垂直統合」戦略の追求、さらに新興国企業の、タタ・スチール、ゲルダウ、セベルスターリのグローバル戦略の追求を誘発し、グローバル再編の契機をなったことを明らかにした。
他方、分担研究者の長谷川はAM社のブラジル鉄鋼業への影響をウジミナスとの対抗から明らかにし、また劉は中国鉄鋼企業のAMへの対抗策の分析を進め、両者はそれらの成果を25年1月13日研究会で発表した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 「アルセロール・ミッタル・スチール社のグローバル・ビジネス・モデル(下)」2013

    • 著者名/発表者名
      堀 一郎
    • 雑誌名

      『愛知県立大学大学院国際文化研究科論集』

      巻: 第14号 ページ: 157-174頁

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「日系二世・戦後移民はなせウジミナスへ入社したか―日本鉄鋼業による対ブラジル技術移転(4)―」2012

    • 著者名/発表者名
      長谷川伸
    • 雑誌名

      『関西大学商学論集』

      巻: 第57巻第2号 ページ: 43-59頁

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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