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2010 年度 実績報告書

企業規模と文化を考慮した事業継続計画策定におけるテレワーク導入モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 22530358
研究機関富山大学

研究代表者

柳原 佐智子  富山大学, 経済学部, 准教授 (40262505)

キーワードテレワーク / 在宅勤務 / 中小企業 / 事業継続計画 / BCP
研究概要

本年度は、富山県を中心とする中小企業向けのアンケート調査・分析を行うため、その準備と個別調査を中心におこなった。
企業のBCP策定状況は規模の大きさに相関がみられ、地域の防災意識とも関係があることがわかっている。また、BCPの内容として有効な手段の1つであるテレワークについて、多くのテレワーク導入企業ではBCPの側面までは考慮していないことも、自他のヒアリング調査で明らかになっている。また、特殊な業務の個人事業主が事業の拡大と顧客の維持の観点でテレワークを活用したサービスを行っている事例もあることがわかった。
特に中小企業に視点をおくと、BCPそのものを知らないことが多く、教育不足・周知不足を指摘することが出来る。また、防災意識と事業継続の意識も高くなく、特に小規模企業では対策は不要という意見も多い。本研究では、人数が少なく、1人が様々な業務に対して広く深く関わっていて、ノウハウを共有しにくい中小企業こそ、非常時に出来るだけ欠けることなく業務に携わる必要があることを指摘した。21年度の新型インフルエンザのパンデミック時に家族の対応で多くの社員が長期に欠けた企業があることも踏まえ、普段からテレワークの体制を作っておくことで欠ける人数を最小限におさえることが出来ることも指摘した。
これを踏まえて、富山県を中心とする中小企業に向けて、BCPとテレワークに関するアンケート調査を2月に行った。分析結果は次年度に行う予定である。また、3月の東日本大震災を受けて、大きく意識が変わっている可能性が高いため、この点についても次年度で考慮する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 中小企業におけるBCP対応型テレワークの導入方策2010

    • 著者名/発表者名
      柳原佐智子
    • 雑誌名

      日本テレワーク学会誌

      巻: Vol.8,No.2 ページ: 30-36

  • [学会発表] 大学の事業継続計画におけるICTツール利用可能性の検討2011

    • 著者名/発表者名
      柳原佐智子
    • 学会等名
      日本情報経営学会
    • 発表場所
      熊本学園大学
    • 年月日
      2011-11-21

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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