研究課題/領域番号 |
22530359
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
舘岡 康雄 静岡大学, 工学部, 教授 (00510463)
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キーワード | 支援学 / マネジメント / 利他性 / パラダイムシフト / 社会構成原理 / プロセスパラダイム / してもらう能力 |
研究概要 |
23年度は次の2つのことを行った。 (1)プロセスパラダイムに必要となる支援的な組織やシステム、仕事の進め方の明確化 (2)ゲーム理論やシミュレーションによる支援行動の合理性の検証 プロセスパラダイムの定義の精緻化を行った。支援的な組織、システムについては、SHIENを実践している組織のインタビューを7件行い、エッセンスをまとめた。また、ワークショップを3回開催し、SHIEN概念を深めた。仕事の進め方については勉強会を4回、1泊2日の合宿を2回開催し、議論した。また、ワークショップを2回開催し新しい仕事の方法を社会に発信した。SHIENを促進する組織概念、新しい働き方の鍵概念を明らかにした。その一部を発表した。要点は関係性をいかに構築し、促進するかに関わっている。 SHIEN研究者のネットワーク構築のため、SHIEN研究会のメンバーの増員[+30名]、機関紙を2回発行した。年間にわたりホームページにて実例やノウハウを発信している。 シミュレーションによる支援行動の合理性の検証に取り組んだが、ソフト開発を思うように進めることが出来なかった。24年度に引き続き取り組みたい。但し、SHIENを促進する研修プログラムに関しては、インストラクショナルデザインの骨子を先行して進めることが出来た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
数理解析におけるSHIENの合理性の検証がやや遅れている。うまくソフトを開発することが出来なかった。一方、SHIENを組織に浸透させる研修方法に関しては、24年度を少し先行して手をつけることが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
予定通り行なっていきたい。それにあたり、以下のように進めていく。 (1)数理解析ソフトのパートナーを変えて、SHIEN行動様式の合理性を検証する。 (2)SHIENをベースにした組織文化を浸透させる研修を考案する。 (3)上記(2)を企業に実施し、有効性を検証しながら、インストラクショナルデザインを精緻化する。 (5)研究の成果を書籍などで社会に発信したい。
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