研究概要 |
本年度は、社会問題、すなわち複数の主体による共同解決を必要とする複雑な問題を解決するために本研究が提示している4つのモードについて、基礎となる分析枠組みを精緻化し、その成果について下記の学会発表をおこなった。 ・稲葉祐之,2011.「社会問題の解決原理と企業家:問題解決者としての企業家」,『日本ベンチャー学会第14回全国大会』(キャンパスプラザ京都),2011年11月26日. ・稲葉祐之,2011.「地域をおけるソーシャルビジネス:事業活動を通じた社会問題の解決」,『専修大学KS ソーシャル・ビジネス・アカデミー』(専修大学サテライトキャンパス),2011年11月10日. ・稲葉祐之,2011.「地域を活かすソーシャルビジネス:事業活動を通じた社会問題の解決」,『第13期自治政策講座』(自治体議会政策学会,国際ファッションセンター2階(東京都墨田区横綱)),2011年10月21日. ・等若菜・稲葉祐之,2011…「創業期企業家の共同リーダーシップ:本田技研とソニーの事例から」,『2011年度企業家研究フォーラム年次大会』(大阪大学中之島センター),2011年7月16日. これらの発表は学術関係者のみならず、地方行政や社会企業家などへの示唆として受け入れられている。これらの成果について、論文を執筆中であり可能な限り早い時期での学術雑誌投稿・掲載を目指している。 また、中国郵政当局に勤務するBian Zuodong氏との共同研究で下記の論文を執筆した。これは各国の郵政機関の効率性と有効性を高める上での問題解決の枠組みについての調査である。 Bian,Zuodong and Yushi Inaba,2012.Validity Analysis of Performance Indicators for Postal Service. The Journal of Social Science(International Christian University Social Science Research Institute).No.73,pp.75-98.
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