研究課題
最終年度である今年は、マブチモーターの継続的な調査と同時に、新たに輸送機産業(自動車や二輪)で活躍している2部上場部品メーカーの製品開発力、製品開発戦略をフィールドワークした。この企業はかつてキャブレター等を作っており、現在グローバル展開をすすめている。常務執行員に対するインタビュー3回と工場視察を行った。明らかになったことは、顧客に最適な特注化部品を作るという戦略から、標準化とモジュール化によるマス・カスタマイゼーション戦略へ舵を切っているというである。顧客への最適化部品重視だった日本の部品メーカーも、近年明らかに標準化を意識した製品戦略へ転換していることを、現場レベルで確認できた。また、この流れを加速している一つの要因には、顧客である自動車メーカー自身が、部品の共通化とモジュール化に舵を切っているということがあるために、この産業潮流の全貌をつかむためには自動車メーカーの戦略も理解し確認する必要があると考えられる。そこで、近年設計思想を大きくて転換して、モジュール化を強く意識した製品戦略を展開している自動車メーカーに対してもインタビューを行った。常務執行役員へ2回、部長クラスへ1回のインタビュー、および工場視察を行った。設計思想を大きく転換した背景、経緯、新しい製品設計の考え方、組織体制、効果などを深いレベルまで確認できたことが大きな成果である。さらに、これまで数年間行ってきた研究の成果をまとめて、R&D managementおよび International journal of tehcnology managementに発表した。また国際学会での発表を行う予定である。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)
組織科学
巻: Vol.46No.2 ページ: 53-63
R&D management
巻: Vol.42,No.4 ページ: 358-376
International Journal of technology management
巻: Vol.60,Nos.3/4 ページ: 281-301