• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

顧客価値創造による競争優位構築に関する研究:製品機能提案・受容プロセスの実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 22530423
研究機関上智大学

研究代表者

網倉 久永  上智大学, 経済学部, 教授 (70222693)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード経営戦略 / 技術経営 / イノベーション / 競争焦点 / 内容分析 / ヘドニック回帰分析
研究概要

本研究の目的は、デジタルカメラ等の産業において、製品機能に関するメーカー・ユーザー間の合意が形成されるプロセスを定量的・定性的に把握することである。
具体的手順として、(1)各製品のPOS データについてのヘドニック回帰分析から、顧客の支持を集めた製品機能を特定し、(2)メーカーが対外的に公表した「プレス・リリース」の内容分析に基づいて、メーカーがどのような特徴をアピールしてきたかを明らかにし、(3)メーカー(委託製造先・部品サプライヤーなどを含む)各社への訪問調査によって定性的データを収集した上で、これらの分析を総合して、業界における「競争焦点」の変遷を把握することを試みている。
デジタルカメラ業界に関する分析結果は以下の通りである。内容分析から、業界全体としての強調点は周期的に変化しており、競争上の焦点が収斂していくタイミングと分散していくタイミングを確定することが可能である。さらに変化をリードする企業の存在を確認できた。また、ヘドニック回帰分析からは顧客側での評価ポイントも経時的に変化していることが確認できた。ただし、他の分析目的のために用意された既存データであるという制約から、内容分析での知見と厳密にすりあわせを行えるほどの精度の知見を得ることは出来なかった。こうした分析結果はデジタルカメラ以外の産業にも共通するものであった。
本研究では、従来は定性的なデータに基づいて分析されることが多かった、競争焦点の変遷プロセスを定量的にも把握することに成功している。ただし、本研究で分析対象となっているのは、デジタルカメラ等の産業において「事後的」に観察された「競争焦点」の変化のみである。定量データ分析の精度を向上させたり、他産業におけるデータ分析を積み重ねることで、メーカー・ユーザー間の相互作用プロセスの理解を多元的・複眼的に把握していくことが今後の研究課題である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 企業=資源観の発展過程:知識の社会的構築プロセスとしての考察2013

    • 著者名/発表者名
      網倉久永
    • 雑誌名

      上智経済論集

      巻: 58 ページ: 187-208

  • [備考] 上智大学教員教育研究情報データベース

    • URL

      http://librsh01.lib.sophia.ac.jp/scripts/websearch/index.htm

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi