研究課題/領域番号 |
22530424
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
竹之 内秀行 上智大学, 経済学部, 教授 (90297177)
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研究分担者 |
齋藤 泰浩 東京国際大学, 商学部, 准教授 (50296224)
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連携研究者 |
高橋 意智郎 実践女子大学, 人間社会学部, 准教授 (80407220)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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キーワード | 国際経営 |
研究概要 |
本研究では、日本企業の相互依存的投資行動について研究を行った。その際には、対象を日系自動車部品メーカーの対中投資へ絞り込んだ。そして、新制度化理論に基づいて、相互依存的投資行動に関する仮説を構築し、実証研究を行った。まず、 1987 年~2005 年における日系自動車部品メーカーの対中直接投資に関するデータベースの構築を行った。そのデータベースに基づいて実証研究を行った結果、いくつかの発見事実を得ることができた。第1 に、日系自動車部品メーカーは対中投資にあたって同業他社の影響を受けていることが分かった。第2 に、中国における自社の事業経験に基づいて、対中投資の決定を行っていることが分かった。第3 に、自動車部品メーカーはいくつかの企業間関係を有しているが、中でも資本コミュニティ(資本で結びついた企業グループ)と人的コミュニティ(経営陣で結びついた企業グループ)の影響を受けていることが分かった。より重要なこととして、それらの発見事実に基づけば、日系自動車部品メーカーは、対中投資にともなう不確実性へ対処するために、内部での経験と外部企業との関係の双方を参考にしていること、が示唆された。
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