主な成果は次の2点である。第1に、組織内取引が国際貿易および国際分業に及ぼす影響を経済学的観点から分析し、輸出と規格化が及ぼす効果について主要経済理論をふまえてモデル化を試みた。第2に、日系の多国籍企業グループを対象に、代表的な取引費用の一つと考えられる組織内マネジメントの阻害要因について、グループ企業マネジメントについての聞き取りと現地従業員を対象にしたアンケート調査を行った。調査の結果、本社が支社に与える影響力は現地法人のタイプによって異なること、本社の影響力の強さと関連のある諸変数が現地採用従業員のパフォーマンスに影響することを明らかにした。
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