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2011 年度 実績報告書

戦略的人的資源管理とキャリア形成・人材育成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530429
研究機関法政大学

研究代表者

佐藤 厚  法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (10388051)

キーワード人的資源管理 / キャリア
研究概要

本研究の目的は、人事管理の多元化と従業員のキャリア志向の多様化が進展する中で、両者のニーズのマッティングを支える環境条件の在り方を考察するための理論的な枠組みを開発すると同時にそれを実証的に検証することにある。従来まで主流であった内部労働市場型のキャリア(つまり特定の会社で長期にわたってフルタイムで就労するタイプのキャリア)は、今でも従業員の生活と雇用を保障し人材育成に寄与するキャリアとして重要ではあるが、今後予想される様々な環境変化の下では、それに加えて職業別労働市場をベースにしたキャリア(つまり職業能力が特定企業の外側で定義・評価され、勤務先は変わっても労働条件や仕事を変えずに、場合によってはより向上させていけるようなタイプのキャリア)の普及によって補完される必要がある。本研究はそのための環境条件の整備の在り方を考える上で貴重な含意を有するものである。
平成23年度は、平成22年度に引き続き、研究目的の達成にむけて欠くことのできない作業である「人事管理とキャリア形成との関係」を統一的に考察するための枠組み構築にむけて、重要な研究鉱脈である戦略的人的資源管理論及びキャリア研究に注目しつつ主要な研究のレビューを行った。
また国内外の文献を広く収集し、また体系的にレビューを行うことで、実証的な調査研究の仮説設定に寄与しうる主要変数の析出とその関係について精査し、より洗練された理論的な枠組みと仮説の構成をはかった。
その上で、平成23年度は理論的枠組み及び仮説の経験的妥当性の検証のために、首都圏及び関西圏に立地する中小製造業等を中心にヒアリング調査を行い、企業レベルでの人事管理の動向及びキャリア管理・支援、人材育成の取り組みについて明らかにした。同時にその成果の一部を学会で報告し、また論文として発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画であった枠組みの構築及び研究のレビューを終了し、その上で企業調査を実施することができたため。

今後の研究の推進方策

当初の研究目的及び計画に照らしておおむね順調に進展していることから、今後も引き続き計画通りに研究を実施してくことにしたい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 企業における人材育成の現状と課題2012

    • 著者名/発表者名
      佐藤厚
    • 雑誌名

      社会政策学会誌社会政策

      巻: 第3巻第3号 ページ: 9-24

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 中小機械・金属関連産業における能力開発2012

    • 著者名/発表者名
      佐藤厚
    • 雑誌名

      日本労働研究雑誌

      巻: 第51巻1号 ページ: 55-68

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ILM的企業とOLM的企業-事例調査による基礎付け2012

    • 著者名/発表者名
      佐藤厚
    • 雑誌名

      法政大学キャリアデザイン学部紀要

      巻: 第9号 ページ: 439-464

  • [学会発表] 企業における人材育成の現状と課題2011

    • 著者名/発表者名
      佐藤厚
    • 学会等名
      社会政策学会
    • 発表場所
      明治学院大学(東京都)
    • 年月日
      2011-05-21
  • [図書] キャリア社会学序説2011

    • 著者名/発表者名
      佐藤厚
    • 総ページ数
      242
    • 出版者
      泉文堂

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公開日: 2013-06-26  

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