研究課題/領域番号 |
22530430
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
田路 則子 法政大学, 経営学部, 教授 (00322587)
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研究分担者 |
新谷 優 法政大学, グローバル教養学部, 准教授 (20511281)
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キーワード | 起業家 / 経営チーム / 資金調達 / ネットワーク構築 / 起業機会 / シリアル・アントレプレナー |
研究概要 |
先進的ハイテク・スタートアップを生み出す要因と成長させる要因を日本において洞察するために、米国の先進事例の事例調査を行ってベンチマークとすることを予定していた。米国に出張し、WEBやモバイルのビジネスの創業者へのインタビューを実施するとともに、日本のスタートアップの創業者へも10人程度、インタビューを実施し、講演会等へ参加して事例収集に努めた。 次に、先行研究において指摘されている概念を参考にしながら、ハイテク・スタートアップの担い手となる起業家像と成長を促進する経営チーム編成に関する仮説を検証するために、定量調査を設計した。調査は、WEBを使った入力形式とし、2012年2月より開始した。3月末で米国10、日本30ほどのサンプルを集めており、2012年度中に100ずつのサンプル収集に向けて、各所への協力を依頼している。 個人の特性に関する尺度は、ものごとへの積極性、他人に関わる程度、他人に助けを求める程度リスク許容度、社交性、忍耐力、ネットワークを作る能力:自己評定尺度、既存のネットワークに組込まれている度合、ネットワークの多様性を測っている。他には、起業家のキャリア、資金調達、従業員数、経営チームの編成、顧客の獲得方法、活動力を測っている。調査項目として重視しているものは、機会発見が先か、起業そのものが先か、何を重視して起業するのか(市場の大きさ、イノベーションの大きさ、目新しさ)であり、SerialとNascentの起業家の比較を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
定量調査の実施が2011年度中に開始できたので、2012年度にはサンプル集めが進むと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
日本におけるサンプル集めは概ね順調だが、米国のサンプル集めは困難と予想している。少ない予算の中で、米国出張を繰り返して直接にサンプル集めをすることは難しく、十分な量を確保することはできないだろう。日本の分析は十分可能と考えている。
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