本研究は、新技術を開発したのにもかかわらず、その用途がわからないまま商品化できていないシーズについて、その用途を思いつかせる方法を開発した。この方法を「できる展開法」と呼ぶ。また「できる展開法」の背景にある理論を明らかにした。 本年度の研究目的は、開発した方法を企業に応用してみることである。応用に応じてくれた企業は、食品のアルミ箔製の皿やカップを製造・販売している会社である。当社の社員に、この製品について「できる展開」を行ってもらった。その結果、当初考えつかなかった、用途を発想することができた。これによって、本法が比較的簡単に、しかも意味のある結果をえることができることが例証できた。
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