本研究は、企業や大学の研究開発において創造された「技術」をブランド化するための「知的財産戦略」について調査・研究を行ったものである。平成24年度は、技術をブランド化し、製造業等の「知的財産」として戦略的に活用するための「知的財産戦略」に関して下記の調査・研究を行って成果を得た。さらに、本調査・研究の報告書取りまとめを実施した。 1.前年度に実施した国内企業を対象とするアンケート調査結果の内容を、さらに分析・検討するため、国内企業に対して「技術のブランド化」の知的財産戦略に関する個別ヒアリング調査を実施した。 2.産学連携や技術移転に際する「技術のブランド化」による知的財産戦略の活用について、その実施状況と可能性につき、国内の大学等の研究機関に対してヒアリング調査を実施した。 3.「技術のブランド化」による知的財産戦略の立案・遂行について、中国・韓国等において先進的な取組みをしている企業について事例調査を行い、韓国の企業(サムソン電子)及び特許事務所(金&張)を訪問して、「技術のブランド化」による知的財産戦略の立案・遂行に関してヒアリング調査を実施した。 4.日本知財学会第10回年次学術研究発表会「デザイン・ブランド戦略分科会」にて「技術のブランド化」について発表を行い、日本ライセンス協会 関東月例研究会にて「技術のブランド化」について講演を行った。
|