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2010 年度 実績報告書

技術経営における事業モデルと戦略・マネジメントに関する理論的・実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530442
研究機関立命館大学

研究代表者

今田 治  立命館大学, 経営学部, 教授 (50232608)

研究分担者 中西 一正  立命館大学, 経営学部, 教授 (40217766)
徳田 昭雄  立命館大学, 経営学部, 准教授 (60330015)
キーワード技術経営 / 標準化 / 技術戦略 / 事業戦略 / AUTOSAR / イノベーション / 香港企業 / 外部環境
研究概要

平成22年度は、次の2点を中心に研究を行なった。
1. 外部環境変化に対する企業の対応について香港企業を事例に研究
2. 自動車企業のエレクトロニクス化に伴う標準化活動、AUTOSARの標準化活動について明らかになった内容は次のとおりである。
1. 香港企業は香港だけでの小規模な軽工業中心の製造から脱却して、製造・販売・流通は中国本土、新規顧客の開拓、金融、ビジネスの管理などは香港でという「分業体制」を築き、中国本土は輸出を軸とした工業化、香港はサービス化という形で発展を遂げてきた。香港企業は香港に本社機能を置き、香港の金融、情報、人的ネットワークなどの優位性をおおいに活用しながら、中国本土の、また周辺アジア諸国の飛躍的な経済発展に対応して、迅速かつ大規模な企業活動を展開し、ダイナミックなイノベーションをつくりだしている。
2. AUTOSAR (AUTomotive Open System ARchitecture)は自動車メーカ,システムサプライヤ(電装部品メーカ),半導体メーカ,ソフトウェアハウス,ツールベンダ等によって構成されている世界規模の産業コンソーシアムである。"標準で協調し,実装で競争する"(Cooperate on Standards, Compete on Implementations)をモットーに据え,2003年からオープンな標準ソフトウェア・アーキテクチャ(車載ドメインにおけるE/Eシステムの"真の標準:THE Standard for E/E system in the automotive domain")の開発とその普及に取り組んできた。2009年末には,AUTOSAR第二期の活動成果であるリリース4.0がAUTOSARメンバーに公開された。また,AUTOSARのコア・パートナーによってAUTOSAR第三期(2010年~2012年)に関する新規契約の締結が完了し,AUTOSAR仕様の保守・管理,成熟化の促進,新規ハードウェア・メカニズムのサポート,既存AUTOSARシステムのさらなる強化が推進されている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 香港経済の特質と香港企業の最近の動向2011

    • 著者名/発表者名
      今田治
    • 雑誌名

      立命館経営学

      巻: 49-6 ページ: 19-36

  • [雑誌論文] AUTOSARを取り巻くコンソーシアム間の協業関係:産業レベルのオープン・イノベーションに向けて2010

    • 著者名/発表者名
      徳田昭雄
    • 雑誌名

      社会システム研究

      巻: 21号 ページ: 163-184

    • URL

      http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/ssrc/result/memoirs/kiyou21/21-07.pdf

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 欧州における組込みシステムの開発と標準化:産業コンソーシアムAUTOSARの標準化活動の考察2010

    • 著者名/発表者名
      徳田昭雄
    • 雑誌名

      立命館経営学

      巻: 49-1 ページ: 57-82

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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