研究課題/領域番号 |
22530454
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
中村 哲 玉川大学, 経営学部, 准教授 (40348355)
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研究分担者 |
西村 幸子 同志社大学, 商学部, 准教授 (30454482)
高井 典子 文教大学, 国際学部, 准教授 (90540435)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 海外旅行 / 観光行動 / 若年層 / 阻害要因(constraint) / 自己効力感(self-efficacy) / すり合わせ(negotiation) / 量的調査 / パス解析 |
研究概要 |
本研究の目的は,2000年代以降に指摘されてきた“若者の海外旅行離れ”現象を踏まえ,日本の若者による海外旅行への参加・不参加の意思決定を説明するための観光行動の理論を提起することにある. 昨年度までに,理論研究ならびに質的調査(デプス・インタビュー)を踏まえて「海外旅行への参加レベルに関する動態的循環モデル」を構築した.このモデルは,潜在旅行者が知覚する海外旅行の阻害要因の認知変化にかかわる諸要因,ならびに海外旅行への参加・不参加に関わる一連の要因間の関係の説明をするものである.モデルには,「参加レベル(実施回数・頻度)」につながる要因として,「経験に対する評価」「動機づけ」「すりあわせ努力」「自己効力感」「阻害要因」の構成概念が組み込まれ,これらの要因間の関係を12の仮説により記述した. 今年度は,上記モデルの実証分析を行うことが中心課題となった.前半は,昨年度に引き続き,モデルに含まれる構成概念を測定する尺度の開発に取り組んだ.特に「すりあわせ努力」と「経験に対する評価」について,項目作成,予備調査実施,ならびにデータ分析を繰り返して行った.モデルの実証のための調査票全体が完成した後,学生を対象とする予備調査とデータの検証を複数回行い,大規模な調査に備えた. 後半は, 18~29歳の社会人,学生,主婦,非正規労働者などの様々な属性の若者,ならびに比較対象としての30歳代・40歳代の人を対象としたインターネット調査を実施し,3000件の回答を得た.調査項目は,モデルの構成概念を測定する尺度に加え,回答者の海外旅行経験に関するものも含めた.データ分析では,基礎的な集計を行った後,年齢や職業の属性,過去の海外旅行経験を考慮しつつ,上記モデルの検証作業を行った. なお,3年間の研究成果をとりまとめた文献を,2014年に出版する予定となっている.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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