研究概要 |
本研究は,採択の時期が平成22年度の後半となったこと,東日本大震災の影響による韓国人旅行者減少の状況を鑑み,平成23年度の「研究実施計画」を作成した.しかしながら,研究対象である韓国人旅行者は東日本大震災の影響が想定以上に大きかったことから申請時の計画を若干変更したが,予定通りに基礎研究(理論研究,方法論など),インタビュー調査,訪日旅行者の同行エスノグラフィ調査を終了した. 基礎研究(理論研究,方法論など)の確認,それらを踏まえた各研究者の研究進歩状況,研究遂行上の課題の報告,情報を共有し,分析の精度を高めることに努めた. インタビュー調査(平成23年2月),韓国現地調査(平成23年2,3月)を踏まえ,エスノグラフィ調査(平成23年11月),既存研究のサーベイのための研究会を6回開き,全体的を総括するための観光学の理論,量的質的の両研究手法の理論,産業としての観光全体の背景を理解するための経営学の3つの柱について研究を進めた. 研究成果は総合観光学会(平成23年6月),相模女子大学の紀要(平成24年2月)にて発表した.また,本研究の中間発表として,公開特別シンポジウム,テーマ「旅行障壁とは何か?~韓国人個人旅行者の受入環境の整備に向けて」を開催基調講演では,テーマ「韓国人の訪日旅行における『障壁』とは何か?~若年層個人旅行者の語りから見えてきたもの~」の研究発表を行った. これらの質的調査,シンポジウムで得た情報を元に分析視角し,量的調査の準備を行った.
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今後の研究の推進方策 |
今後は最終年度を迎えるため,本研究の研究発表を積極的に行う.研究成果を国内,海外(Asia Pacific Toourism Association(アジア太平洋観光学会),日本国際観光学会,日本観光研究学会等を予定)及び韓国の高等教育機関(釜山女子大学,又松大学等予定)及び日本・韓国の公的機関及び産業界に発表する. 参加研究者全員で遂行してきた研究情報や成果を共有し,論文及び報告書としてまとめる.
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