平成22年度の研究成果としては、当該年度の「研究の目的」及び「研究実施計画」にほぼ則り、医療機関(病院)とマーケティングに関わっての研究材料の収集と、その中で得た一部を研究成果として発表したことがあげられる。全体として、今年度においては、国内外の複数の医療機関に赴いての調査による蓄積的成果をあげられたこと、その一部を研究成果として公表できたことがあげられ、その意味ではある一定の意義が得られたと考えられる。 具体的には、研究材料の収集として、いくつかの国内外の医療機関を訪問あるいは調査することによって、期待された成果または予期できなかった成果が得られたのと同時に、そこでは、新たな研究上の発見が現れ、来年度以降、さらなる医療機関の訪問調査を通じて、研究を深彫りしていく研究の土台が出来上がったと考えられる。これらの成果は、科研費によるところが大きい。 また、研究業績としては、自身の著書(単著)の出版にあたって、本補助金がその研究成果の一部(出版費用ではなく、医療機関のインタビュー調査などによる成果などの部分)に貢献し、その成果をあげることができた。さらに、日本看護管理学会全国大会でも、研究発表を行い、シンポジウムのパネリストとしての役割も担うなど、一定の研究成果をあげることができた。 その他、まだ目に見える成果とはなっていないが、現在、様々な医療機関(主に愛知県、岐阜県、三重県など)におけるケース開発の一部の取り組みを進めている最中である。それらは、次年度以降、顕在化した研究成果として実を結ぶと考えている。
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