研究概要 |
相互依存的な顧客行動の動的変化をモデリングするため,新製品の普及とクチコミの相互作用が織りなすダイナミクスをエージェントベース・モデルとして定式化し,INFORMS Marketing Science Conferenceで発表するほか,『マーケティング・サイエンス』に投稿した(査読の結果採択され,2011年度刊行の予定)。さらに,負のクチコミを考慮したモデルの拡張を行い,WCSS2011で発表した。 上述の最初の研究では実データからエージェントベース・モデルを構築する「構成的手法」を試みたが,その方法論的課題について,社会情報システム学シンポジウムの招待講演で論じた。 CRMについては,昨今ソーシャルメディアを活用し,潜在顧客との対話も視野に入れた「ソーシャルCRM」が提唱されている。このような動向を踏まえ,ソーシャルメディアを用いた企業と顧客の対話に関する実証研究も行ない,日本マーケティング・サイエンス学会にて報告した。
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