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2010 年度 実績報告書

修正再表示の発生要因と経済的インパクトに関する日米比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530497
研究機関早稲田大学

研究代表者

奥村 雅史  早稲田大学, 商学学術院, 教授 (30247241)

キーワード財務会計 / 会計監査 / 決算訂正 / 修正再表示 / 企業ガバナンス
研究概要

本年度は、2004年から2008年までに利益訂正を公表した、わが国の企業に関して、公表直後の株式市場の反応を分析し、これを研究論文として公表した。そこでは、利益訂正の経済的重要性を確認するとともに、不正等の諸特性が株式市場の反応に与える影響を明らかにすることができた。また、このサンプルを利用して、利益訂正の促進要因と抑制要因の分析を行った。とくにガバナンスの特性と利益訂正の発生確率との関係について分析し、これを論文としてまとめている(なお、当該論文は未公表である)。そこでは、企業内の知識を有する監査役、具体的には、元経理部長が監査役であることが、利益訂正の抑制要因として重要な役割を担っていることなどが明らかとなった。この点については、さらに、理論的検討を必要とするものであると考える。さらに、本研究では、日米比較において内部統制監査等の導入後の期間における訂正の現状を検討することを計画しているので、より近年の利益訂正をサンプルに含めるために2009年度の財務諸表の訂正について東京証券取引所のTDnetデータベースを利用して収集した。新たに収集した財務諸表の訂正について、その訂正内容を整理するとともに、訂正公表企業の特性についてのデータベースを作成してた。これらの作業を行うとともに、来年度に米国において研究するための準備として、米国における近年の財務諸表の訂正に関する現状を検討した。とくに、会計上の誤謬をめぐる重要性の判断基準の変化が訂正の実態に与える影響について検討する必要があることが明らかとなった。この点については、来年度における重要な研究対象となると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 利益訂正の経済的インパクト2010

    • 著者名/発表者名
      奥村雅史
    • 雑誌名

      産業経理

      巻: 70 ページ: 12-22

  • [学会発表] 利益訂正の経済的インパクトと要因に関する分析2010

    • 著者名/発表者名
      奥村雅史
    • 学会等名
      日本経営分析学会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2010-07-24

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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