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2012 年度 実績報告書

文化社会学の可能性――ソローキンをめぐって――

研究課題

研究課題/領域番号 22530520
研究機関京都橘大学

研究代表者

大野 道邦  京都橘大学, 付置研究所, 研究員 (20067862)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード社会学 / 文化社会学 / ソローキン / パーソンズ / デュルケーム
研究概要

ソローキンの文化社会学の特徴および背景について次の知見等を得た。
(1) ソローキン、パーソンズ、そしてかれらがともに影響をうけたデュルケーム、こ  れら三者の文化社会学的所説を、文化社会学の先駆者(デュルケーム)、洗練者   (パーソンズ)、構築者(ソローキン)として学説史的に位置づけるだけではな   く、これら三者の所説は文化の内在性・自律性(ソローキン)、システム性・制御  性(パーソンズ)、生成力=能産性(デュルケーム)という文化社会学の理論的構  成要素でもある、と指摘した。こうして、文化的自律性を強調する文化社会学の理  論的特性を明らかにしようとした。
(2) ソローキン関係書簡の読解によってソローキンのアメリカ社会学会会長選出の経  緯を明らかにし、会長就任演説の検討によってソローキンのアメリカ社会学批判、  および、かれの綜合的・統合的社会学の特徴を確定した。こうして、ソローキン社  会学のアメリカ社会学界における周辺的かつ特異な位置について確認した。
(3) ソローキン文化社会学が、預言社会学的特性を示していることを指摘し、文化社  会学の、価値や規範へのコミットメントについて社会学上の意義如何を考察した。
(4) 研究成果を報告書(冊子体)として印刷公表した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Sorokin Revisited: The Fate of Grand Theory or the Possibility of Cultural Sociology2013

    • 著者名/発表者名
      OHNO, Michikuni (大野道邦)
    • 雑誌名

      京都橘大学研究紀要

      巻: 39 ページ: 1-18

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ソローキン、パーソンズ、そしてデュルケーム――文化社会学の諸相――2013

    • 著者名/発表者名
      大野道邦
    • 雑誌名

      京都橘大学大学院文化政策学研究科研究論集

      巻: 7 ページ: 17-33

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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