• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

人口減少に対応する社会制度構想の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530532
研究機関東京大学

研究代表者

赤川 学  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 准教授 (10273062)

キーワード人口減少 / 地域づくり / 少子化 / ソーシャル・キャピタル
研究概要

平成23年度は、「人口減少時代における地域づくり」という共通テーマを設け、この点に関して先進的な取り組みを行っている地方自治体を中心に地域調査、フィールドワークを行うとともに、ソーシャル・キャピタルを測定する質問紙調査を行なった。具体的には、以下の研究計画に基づき、課題を遂行した。
(1)人口問題を考える上で重要となる少子化問題について、アメリカ合衆国の社会問題学会において報告を行った。
(2)また公共社会学や地域づくりの観点からみて、日本国内で先進的な取り組みを行っている地方自治体(主として長野県下伊那郡・塩尻市)の関係者、住民にインテンシヴな聞き取り調査を行なった。
(3)地域づくりのなかでも、地域間競争に対応する地域経営の戦略的取組みとして、町並み保存、交流人口の拡大策など、人口減少問題を考える際に、より必要になる具体的な政策を行なっている長野県塩尻市奈良井・木曽平沢地区を対象に、全戸配布による質問紙調査を行った。その成果は東京大学文学部社会学研究室(編)『人口減少時代の地域づくりIII-ソーシャル・キャピタルの観点から』として公刊された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

人口減少地域の具体的な課題を探り、それを克服するための方策として重要と考えられているソーシャル・キャピタル(社会関係資本)を具体的に測定する質問紙調査を実施できた上、ここで培った方法論を翌年以降も展開することが可能と考えられるから。

今後の研究の推進方策

前年度までに蓄積した研究資料、学会広告での質疑応答から得た知見、聞取り調査や質問紙調査で得られつつある知見を、さらに深く掘り下げ、人口減少時代の社会づくりを考える上で必要な視点を展開を目指す。研究計画そのものは順調に推移しているが、質問紙調査を行う際に謝金や印刷代などが多くかかる可能性があり、その場合は2年間での課題達成を心がける。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 『造化機論』の翻訳者・千葉繁とは誰か2012

    • 著者名/発表者名
      赤川学
    • 学会等名
      歴史社会学フォーラム自由報告
    • 発表場所
      華東師範大学、中華人民共和国
    • 年月日
      2012-02-13
  • [学会発表] Is a shrinking population really a social problem?2011

    • 著者名/発表者名
      Manabu Akagawa
    • 学会等名
      Society for the Study of Social Problems : 2011 Annual Meeting : Session 94
    • 発表場所
      Harrah's Las Vegas Hotel、アメリカ合衆国
    • 年月日
      2011-08-21
  • [図書] 「構築主義を再構築する」『社会学を問う』第7章(米村千代・数土直紀編)2012

    • 著者名/発表者名
      赤川学
    • 総ページ数
      95-109
    • 出版者
      勁草書房

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi