研究課題/領域番号 |
22530538
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
小林 月子 岐阜大学, 教育学部, 教授 (00004094)
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キーワード | 生活支援 / 制度外サービス / 住民 |
研究概要 |
1生活支援サービスの提供者と利用者の生活史と生活上の課題の解明 生活支援サービスを提供している住民に、以下の調査を質問紙と面接によっておこなった。 (1)生活史:生活支援活動に参加するまでの経緯、就労状況、家族関係、地域活動の参加状況等 (2)活動参加の経緯:参加のきっかけ、活動状況、組織活動で得られた新たな知見等、 (3)活動によって得られた成果:成果は主なものを5つ王げると以下のとおりである(1)新たな友人・知人(2)新たな知見、考え方、(3)地域における自分の貢献できることの発見(4)自分の高齢期の生き方のモデルの発見(5)介護職や行政職員等とのつながり 2サービス提供者の意識の行動と変化 生活支援サービスを提供した人への意識調査を質問紙と面接によって行った。その結果は以下のとおりである。 (1)行動の変化:週および月単位の生活時間の変化。支援活動及びそれに関するための時間を一日、一週間、一月の中に組み込む変化が生じてきた。 (2)意識の変化:活動によって、確実に利用者と自分自身の生活の変化が見られたことによりさらに支援活動の範囲を他市町村に広げる支援を行う意欲が生まれるようになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまで対象地との連絡・協力もスムーズに運び、生活支援活動に参加している住民とそれに関与する機関との連携・協力体制が形成されてきた。
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今後の研究の推進方策 |
今後、多くの地域で介護保険サービスを利用できない生活支援が今後さらに拡大することが見込める。本研究は、その必要を満たすサービスを住民みずからが作り出し、運営していこうとする組織に焦点を当てている。 今後、生活支援サービスを担う住民の組織が成立した後、その組織が、他地域における同種の組織の立ち上げ支援に廻れるような力をつけるまでを追っていきたい。自組織の成立と運営のノウハウを客観化する動きを見ていきたい。
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