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2012 年度 実績報告書

制度外サービスと地域における生活支援活動の形成

研究課題

研究課題/領域番号 22530538
研究機関岐阜大学

研究代表者

小林 月子  岐阜大学, 教育学部, 教授 (00004094)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード制度外サービス / 住民 / 生活支援 / 介護保険
研究概要

本研究の目的は、急速に高齢化の進行する地域社会の中で、介護保険ではカバーできないサービス、すなわち制度外サービスの提供・利用のシステムの形成に着手し、成果を上げている住民の活動の特色を明らかにすることである。住民による高齢者の生活支援活動・生活支援組織といってもその活動形態・組織形態は多様である。組織や活動の形態は地域の実情に応じたものでなければ継続しがたい。
今年度はこれまでの研究成果を踏まえて、地域における高齢者の生活支援活動が地域全体の介護資源、福祉資源の質的拡大・質的向上をいかにもたらしたかを考察した。地域にある既存のさまざまな介護・福祉資源とのネットワーク化を図るなかで、住民が新たな制度外サービスの担い手になっていく過程が明らかになった。
岐阜県大垣市の「ライフサポートつつみ」においては、地元の民間介護事業所が推進力となって地域住民の生活支援活動が形成されてきた。ここでは住民は介護専門職と連携して、もっぱら高齢者の「生活援助」つまり家事全般を中心にサービスを提供している。介護専門職のノウハウの習得や職能団体との連携が、利用者へのきめ細かな対応、的確な対応を可能にしている。月間利用時間は150時間を超え発足当初の5倍となった。地域住民の活動への関心も高く、サ―ビスの定期的利用、新規申し込みが増加している。
千葉県流山市の「市民助け合いネット」では生活支援を必要とする利用会員と支援を提供する支援会員が一つの生活支援組織を構成している。支援会員がこれまでの職上生活で培った知識や技能を多方面の活動に活用している。活動内容は介護保険外のサービスを提供する「助け合い」にとどまらない。市の委託事業を複数引き受けており、流山市にとってもなくてはならない組織となっている。2013年の春には新たな事務所を建築した。サービス利用者にとっても提供者にとっても、地域生活の要となっている。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 高齢者の生活支援活動に参加する住民の属性(2)2013

    • 著者名/発表者名
      小林月子
    • 雑誌名

      岐阜大学教育学部研究報告人文科学

      巻: 61巻2号 ページ: 39-54

  • [雑誌論文] 高齢者への「生活援助」活動2013

    • 著者名/発表者名
      小林月子
    • 雑誌名

      社会学研究

      巻: 92号 ページ: 1-22

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 高齢者の生活支援活動に参加する住民の属性(1)2012

    • 著者名/発表者名
      小林月子
    • 雑誌名

      岐阜大学教育学部研究報告人文科学

      巻: 61巻1号 ページ: 23-40

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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