大都市における貧困・移民層にたいする社会的処遇の国際比較

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22530544
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 社会学
• 研究機関: 大阪市立大学
• 研究代表者: 川野 英二 大阪市立大学, 文学研究科, 准教授 (20335334)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 社会学 / 都市 / 貧困・社会的排除 / 国際比較

研究概要

本研究では、大都市における貧困の社会的処遇の国際比較を行うために、大阪市のセグリゲーション指標を分析し、地区類型および社会地図を作成することによって、社会的不平等の空間的な現象である都市セグリゲーションを「数量的」、「可視的」に明らかにすることを試みた。また大阪とバンコクの貧困地区で地域住民のライフヒストリー調査を行った。各国で貧困・移民層が特定地区に集住する現象があり、本研究では、これらの地区を対象として、彼らがこれまでの人生でどのような「試練」と遭遇してきたのかを明らかにすることを試みた。

研究成果

• [雑誌論文] 大阪市民の貧困観と近隣効果-貧困層は対立しているのか? (2012)
  • 著者名/発表者名: 川野英二
  • 雑誌名: 貧困研究 巻: 第9号 ページ: 18-29
  • 査読あり
• [雑誌論文] Insecurite de l'emploi et insecurite de parcours des travailleurs japonais (2011)
  • 著者名/発表者名: Kawano, E.
  • 雑誌名: Informations Sociales 巻: no.168 ページ: 22-29
• [雑誌論文] フランス都市社会政策と社会的不利地区 (2011)
  • 著者名/発表者名: 川野英二
  • 雑誌名: 部落解放研究 巻: no.193 ページ: 85-98
• [学会発表] 大阪の都市セグリゲーションと大阪市民の貧困観-生活保護基準引き下げ支持の近隣効果- (2013)
  • 著者名/発表者名: 川野英二
  • 学会等名: 国際ワークショップ「健康格差と都市の社会経済構造:歴史と現在から考える」
  • 発表場所: あべのメディックス
  • 年月日: 2013-03-05
• [学会発表] 都市セグリゲーションと貧困観-大阪が壊れるとき (2013)
  • 著者名/発表者名: 川野英二
  • 学会等名: 大阪市立大学頭脳循環を加速する若手プログラム第3回個別セミナー「大阪が壊れるとき」
  • 発表場所: 大阪市立大学
  • 年月日: 2013-01-26
• [学会発表] 都市セグリゲーションと住民意識の近隣効果-大阪市社会健康調査の分析- (2012)
  • 著者名/発表者名: 川野英二
  • 学会等名: 第30回日本都市社会学会大会
  • 発表場所: 立教大学
  • 年月日: 2012-09-09
• [学会発表] 現代大阪の貧困と社会的紐帯の弱体化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 川野英二
  • 学会等名: 大阪市立学都市文化研究センター・台湾中央研究院近代史研究所「近代東亜城市的社会群体与社会網絡(近代東アジア都市の社会集団と社会ネットワーク)国際学術研討会
  • 発表場所: 台湾中央研究院
  • 年月日: 2012-07-24
• [学会発表] プロセスとしての社会的排除 (2011)
  • 著者名/発表者名: 川野英二
  • 学会等名: 日本社会病理学会
  • 発表場所: 立正大学
  • 年月日: 2011-10-02
• [備考]
  • URL: https://sites.google.com/site/ruecels/