本研究は、沖縄社会をホスト社会としてとらえたときに、沖縄の人々が日系人、外国人、アメラジアンをどのようにまなざしているのか、多文化化はどのように進んでいるのか、彼らと共生する可能性はあるのかを浦添市を事例として量的・質的の二つの方法で調査を行ったものである。その結果、地域の多文化化に一定の肯定感を持っているが、米軍人については拒否する傾向があること、外国人住民の抱える問題やサポートに対して、関心はあるものの実際の行動に移すことは難しく、多文化共生の可能性については楽観視できないことが明らかとなった。
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