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2012 年度 実績報告書

ダルクにおける薬物依存からの『回復』経験のエスノグラフィ

研究課題

研究課題/領域番号 22530566
研究機関成城大学

研究代表者

南 保輔  成城大学, 文芸学部, 教授 (10266207)

研究分担者 平井 秀幸  四天王寺大学, 人文社会学部, 講師 (00611360)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード社会化 / 「変容」 / セルフヘルプグループ / パネルインタヴュー / 参与観察
研究概要

本研究課題は,薬物依存からの自助的回復組織であるダルクのエスノグラフィ研究の実施を目的とするものである。前年度から継続して首都圏にあるAダルクとBダルクを2ヶ月に1回程度訪問し,ミーティング参観とインタヴュー調査を行った。インタヴューは,ダルクのスタッフと,利用者であるメンバーを対象としたが,特に,メンバーへのパネルインタヴューはこれまでに13人の協力者が得られ,通算で13回にわたって話を聞くことができた人もいた。基本的に,インタヴュー録音はアルバイトに依頼して文字化し,研究チームメンバーで共有している。
メンバーによる研究会は1年間で8回行った。パネルインタヴューのデータを元に論文化の作業を進めた。11月に札幌学院大学で開催された日本社会学会においては,研究代表者南と研究分担者平井のほかに,3人の研究協力者が報告し、フロアとのあいだに活発な意見交換がなされた。
パネルインタヴューを元に,ライフヒストリーをまとめる作業に進めている。薬物依存からの「回復」がゴールなきプロセスであるということ,そして,「回復」の軌跡が個別的であり多様なものであるということが調査を通じて明らかとなった。個別性と多様性のなかになんらかの一般性を探る必要があることは言うまでもないが,ライフヒストリー集の作成がメンバーの回復経験の個別性と多様性を包括的に理解する助けとなることが期待される。
なお,代表者南は,回復プロセスにおける携帯電話の働きを分析した論文を発表した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 居場所づくりと携帯電話:薬物依存からの「回復」経験の諸相2012

    • 著者名/発表者名
      南 保輔
    • 雑誌名

      成城文藝

      巻: 221 ページ: 135-158

  • [学会発表] スリップサイクルの進化を通じての「回復」―ダルクにおける「回復」の社会学的検討(5)―

    • 著者名/発表者名
      南 保輔
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 発表場所
      札幌学院大学
  • [学会発表] 草創期ダルクとはいかなる場だったのか―ダルクにおける「回復」の社会学的検討(1)―

    • 著者名/発表者名
      平井 秀幸
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 発表場所
      札幌学院大学

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公開日: 2014-07-24  

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