研究課題/領域番号 |
22530568
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
嶋根 克己 専修大学, 人間科学部, 教授 (20235633)
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研究分担者 |
黒沢 眞里子 専修大学, 文学部, 准教授 (40338588)
玉川 貴子 専修大学, 人間科学部, 兼任講師 (60424321)
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キーワード | 葬儀 / 葬祭業 / 社会関係資本 / Funerasie / アメリカ / ベトナム / 死の社会学 |
研究概要 |
葬儀は、故人や家族にとっての社会関係資本の現われであるという前提に本研究は立脚している。しかし葬儀の実施のされ方はそれぞれの地域や社会において多様性をもつ。したがって本研究は社会変動が著しいアジア地域の葬儀を欧米など先進国のそれと比較研究することにより、各社会における社会関係資本がどのように強化され交換されているか、葬儀の商業化がどの程度広まっているのか、などについて実証的に明らかにすることを目的としてきた。 そのため(1)日本の葬儀や葬祭業の社会学的研究の深化と(2)他社会の葬儀との比較研究という二つの側面化から、研究を進めてきた。 第一については、経済産業省が委託した「葬祭業及び葬祭関連サービス産業の在り方に関する研究会」に嶋根が座長として、玉川はオブザーバーとして参加し、葬祭業界の実態についての研究を進めた。また玉川は静岡県の一地域を選択し、そこにおける葬儀と町おこしの関係について調査を実施した。 第二については、フランス国立科学研究所のメンバーとの共同研究プロジェクト"Funerasie"(プロジェクトリーダーNatacha Aveline/CNRS研究員)の総括シンポジウムColloque projet ANR Funerasie : La place des morts dans les megalopoles d'Asie orientaleに嶋根、玉川が出席し、パリで研究報告を行った。黒沢はアメリカの葬儀業者が発行する雑誌の分析に注力し、その成果はHPに公開されている。嶋根はベトナムとの共同研究を推進するために渡越し、ベトナム社会科学院社会学研究所との交流を深め、次年度同地において実証的な研究を実施すると同時に、各種のセミナー、シンポジウムに出席する準備を整えた。
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