研究課題/領域番号 |
22530568
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
嶋根 克己 専修大学, 人間科学部, 教授 (20235633)
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研究分担者 |
黒沢 眞里子 専修大学, 文学部, 教授 (40338588)
玉川 貴子 名古屋学院大学, 経済学部, 講師 (60424321)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 死の社会学 / 葬儀 / 葬祭業 / 社会関係資本 / アメリカ / ベトナム / 葬儀業界誌 / 葬儀文化 |
研究概要 |
本研究の目的は、葬儀は故人や家族にとっての社会関係資本の現れであるという前提に立脚しながら、それぞれの地域や社会における葬儀の多様性を比較社会学的な方法で明らかにしようとするものである。そのために研究代表者、研究協力者は研究を分担しながら各国の葬儀の現状や調査研究を進行させてきた。今年度は研究最終年度に当たるため、追加的な研究よりも、研究のとりまとめと外部機関での報告に注力した。 研究代表者は、フランスCNRS研究者との共同研究によるFunerasie(東アジアにおける葬儀研究ネットワーク)の集大成として、La Place des morts dans les megalopoles d'Asie orientale. (2013年2月)と Invisible Population; the place of The Dead in East Asian Megacities(2012年6月)を発行した。また専修大学の社会関係資本研究センターでは、ベトナム社会科学院社会学研究所と社会関係資本をめぐる国際共同調査に奔走した。その成果は「ベトナムにおける社会関係資本――農村と都市の2事例の調査レポートから――」としてまとめられた。ここでの大きな知見は、葬儀、結婚式などの社会儀礼が当事者の有する社会関係資本の発露としてみなすことができるということを実証的に証明しえたことと、ベトナム社会の「親密圏」が家族、親族を超えて近隣社会関係、友人・知人にまで広まっていることである。 研究協力者の黒沢は、米国の葬儀会社が発行する機関誌の徹底的な解析に努め、それらの資料をWeb上で閲覧できるような公開促進を行った。 以上のように、社会関係資本としての葬儀の機能を、日本とベトナムなどの社会比較から明kないするという試みは一定以上の成果を上げて終了した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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