研究概要 |
本繰り越し分は本来,22年度の3月末に,23年度夏に開催されたAPASWE(アジア太平洋ソーシャルワーク会議)の研究部会での発表内容を,研究代表者ならびに連携研究者で討議,調整するための研究会開催のためのものだった. しかし,研究代表者ならびに連携研究者は当時,各所属大学での東日本大震災,計画停電などへの対応に追われたため,やむなく上記研究会での発表は中止とせざるをえなかった. また,研究内容からみても,対人援助専門職(ソーシャルワーカー,ケアマネージャー,保健師,看護師,教員等)が自然言語で記述したケース記録を,ICFコードと対応させるには,次のような難点があることがわかった. 1.自然言語記述によるケース記録から内容を適切に反映したキーワードを取り出すか,同様の要約文を作成する必要がある,2.そのうえで,それらキーワードや要約文とICFコードを最初は人手で対応させる必要がある,3.その対応の際,当然自然言語記述によるケース記録の方が,内容上冗長複雑であるので,必ずしもICFの中に対応コードがみつからない場合がある. こうした難点を解決するために,さしあたり,在宅介護支援センターの20ケース記録に絞って,後藤が作成した要約文とICFコードを対応させる,VBA,XAMP,MySQLを用いた,小規模のプログラムを業者への外注を含め試作した. また,繰り越し分は,研究代表者と連携研究者による小規模プログラムの検討会(23年度末)開催に用いた.
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