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2012 年度 実績報告書

被差別地区出身者と在日コリアンのひとり親家族の複合差別と排除に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530592
研究機関神戸学院大学

研究代表者

神原 文子  神戸学院大学, 人文学部, 教授 (50186178)

研究分担者 熊本 理抄  近畿大学, 付置研究所, 准教授 (80351576)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード被差別部落 / ひとり親家族 / マイノリティ女性 / 複合差別 / 社会的排除 / シングルマザー
研究概要

本研究は、被差別地区出身で離婚によってひとり親家族になった女性、あるいは、非婚で出産し、ひとり親家族になった女性と、その子どもたちに焦点をあて、わが国の社会においてマイノリティであることによる差別や排除が、離婚や非婚によってひとり親家族となったことに、また、女性であることにどのような影響を及ぼしてきたのか、さらに、マイノリティのひとり親家族であることが、彼女たちの生活の営みにどのような影響をもたらしているのかという、マイノリティであることの差別や排除とひとり親家族であること、さらに、女性であることの差別や排除との相互の関連を明らかにし、差別や排除が複合化するメカニズムの解明と、そのことが、当事者の日常生活にどのようなダメージをもたらしているのかという点について、生活者の視点から解明することにある。2012年度においては、以下の研究を行った。
(1)2011年度に、大阪、福岡、鳥取、徳島において、被差別部落出身のシングルマザーを対象に実施したアンケート調査データを集計・分析し、基本的属性にみられる特徴、就労状況、子育ての状況、生活上の悩み、被差別地区出身であることの被差別体験、女性であることの被差別体験、シングルマザーとしての被差別体験などについて実態を明らかにするとともに、複合差別の実態を検討し、全国人権教育研究集会で報告した。
(2)被差別地区出身のひとり親家族の親と子どもたち12名にインタビュー調査を実施した。これまでのインタビュー記録はひとり親34名、子ども11名である。これらのインタビュー記録をもとに、研究代表者、研究分担者、研究協力者それぞれで分析を行っている。2012年度中に、分析を終えることができなかったが、できるだけ早い時期に、報告書にまとめる予定である。
複合差別論の実証研究として多大な意義があると言える。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 今日の被差別部落におけるひとり親家族の生活実態2013

    • 著者名/発表者名
      神原文子
    • 雑誌名

      部落解放

      巻: 674 ページ: 91-99

  • [雑誌論文] 部落の母子家庭の実態と課題 : 大阪府連女性部調査より2013

    • 著者名/発表者名
      神原文子
    • 雑誌名

      部落解放

      巻: 672号 ページ: 71-95頁

  • [雑誌論文] 「語り」をめぐる権力と人権-被差別部落女性と発話の位置の政治2012

    • 著者名/発表者名
      熊本理抄
    • 雑誌名

      石崎学・遠藤比呂通編『沈黙する人権』法律文化社

      巻: 1巻 ページ: 229-256頁

  • [学会発表] 今日の被差別部落におけるひとり親家族の生活実態2012

    • 著者名/発表者名
      神原文子
    • 学会等名
      部落解放研究第46回全国集会
    • 発表場所
      滋賀県ささなみホール
    • 年月日
      20121108-20121108
    • 招待講演
  • [学会発表] 部落の母子家族の実態と課題2012

    • 著者名/発表者名
      神原文子
    • 学会等名
      第43回部落解放・人権夏期大学
    • 発表場所
      高野山会館
    • 年月日
      20120824-20120824
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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